StoryGraphEditor 12 「大規模なストーリーを作る」

この記事では、「Bot3D StoryGraphEditor」のテンプレート【大規模テンプレ】大規模なストーリーを作るを使います。「チャプターエディタ」「ストーリーエディタ」の2つの画面を使って、情報量の多いストーリーを作りやすくする方法を見て行きます。

この記事のサンプル

「Bot3D StoryGraphEditor」ではいろいろな便利な機能をシンプルに使えるように、様々なテンプレートが用意してあります。
画面左上の「テンプレートから作成」を押します。 テンプレートが表示されるので、 【大規模テンプレ】大規模なストーリーを作るをクリックして開きます。

大規模なストーリーを作ろう〜チャプターとストーリー

【大規模テンプレ】大規模なストーリーを作るを開くと、以下のような画面が表示されます。 さて、このひとつの画面の中に、wikipediaの記事のようなたくさんの情報をもりこんだ、「犬」と「猫」と「パンダ」についてのストーリーを作りたいとしたらどうでしょう。
「犬」について説明する詳しいストーリーなら1画面におさまるかもしれませんが、別の動物のことも書こうとすると、画面がいっぱいになってしまうし、編集しにくいですよね。 そこで、「Bot3D StoryGraphEditor」には、大規模なストーリーが作れるように、「犬」と「猫」と「パンダ」についてそれぞれ別の画面に分けて作れる機能があります。
それが、「チャプターエディタ」「ストーリーエディタ」です。
「チャプターエディタ」は、上のようなStoryGraphEditorのファイルを編集したときに最初に表示される画面です。会話ボックスやアクションを配置することができます。
「ストーリーエディタ」は、複数の「チャプター(章)」をまとめあげて一冊の本のストーリーのように、チャプターをつなげてゆく画面です。
現在の画面、「チャプターエディタ」の左上にある「ストーリーへ移動」ボタンを押して見ましょう。 そうすると、「ストーリーエディタ」に画面が変わります。 この画面にある灰色のボックスは、すべて「チャプター」です。
それぞれの中に「チャプターエディタ」の画面がふくまれています。
先ほどまでいた画面は、「最初のチャプター」です。StoryGraphEditorのファイルを開いたときには、必ず一番最初のチャプターが開かれます。
試しに、「犬詳細チャプター」の「チャプターへ移動」ボタンを押して見ましょう。 そうすると、画面が「犬詳細チャプター」のチャプターエディタになりました。
画面のヘッダ部分に注目すると、ストーリー名と現在居る、チャプター名が書いてあるのがわかります。 「犬詳細チャプター」の左上にある「ストーリーへ移動」ボタンを押して「ストーリーエディタ」へ戻り、今度は「猫詳細チャプター」に入ってみましょう。
同様に「猫詳細チャプター」のチャプターエディタが表示されました。 このように、ストーリーエディタ上で複数のチャプタを作って、それぞれのチャプターエディタで、「犬」と「猫」と「パンダ」の詳しい内容を書いていくことで、大規模なストーリーが作れるというわけです。

新しいチャプターの作成と「出口」

それでは練習として、【大規模テンプレ】大規模なストーリーを作るに「鳥詳細チャプター」を作ってみましょう。
「ストーリーエディタ」左上の「新規チャプターを作成」ボタンを押すと、画面上に「新規チャプター」ができます。これをクリックすると、画面下にエディタが開きます。 チャプター名タブの名前にチャプター名を入れて「保存」ボタンを押すと、チャプター名が反映されます。 これだけだと、どこにも繋がっていないチャプターなので、「出口」を作ります。
再度、「鳥詳細チャプター」をクリックし、エディタを表示します。
  1. IDと名前にそれぞれ、"bird" と "出口" と入れて「追加」ボタンを押します。
    そうすると出口のタブが追加されます。
    このタブはいくつでも増やせます。
  2. 「保存」ボタンを押します。
  3. 「鳥詳細チャプター」に「出口」が追加されました。
さて、この「出口」とは何でしょうか?
ヘッダメニューから「保存」を押してから「鳥詳細チャプター」の「チャプターへ移動」ボタンを押してみましょう。
(ストーリーエディタで変更して後にチャプタに移動する場合は必ず保存してください 「鳥詳細チャプター」に移動しました。
そうすると、一番右の終了ボックスの下に、さきほど作った「出口」が作られています。
以下のように会話ボックスから「出口」に繋ぐと、ストーリーエディタ側で、この鳥詳細チャプターの「出口」につながっている別のチャプターが、引き続き再生されます。
変更後、「ストーリーへ移動」を押すと保存するかどうか聞かれるので、保存して進んでください。

他のチャプターと繋げて大きいストーリーにする

ここで、チャプター間の流れを見るために、【大規模テンプレ】大規模なストーリーを作るを保存して一度「Bot3D Player」で見てみましょう。 再生の仕方はStoryGraphEditor クイックヘルプ:Bot3DPlayerで見る方法をご覧ください。

再生すると、はじめに「ストーリーエディタ」上の一番最初にあるチャプターが再生されます。 ひきつづき、「最初のチャプター」の出口につながっている「分岐用チャプター」が再生されます。 「分岐用チャプター」の中身を見てみましょう。
選択肢ボタンを表示して、その選択結果によって、出口を決定しています。 「分岐用チャプター」で犬が選ばれた場合、「犬詳細チャプター」に移動します。
「犬詳細チャプター」が終わると、また「分岐用チャプター」に戻ってくるように、線がつなげてあります。
そして再び「分岐用チャプター」でボタンが選ばれると、「犬詳細チャプター」「猫詳細チャプター」「パンダ詳細チャプター」のどれに行くようなループ構造になっています。
これは「Bot3D Player」ではこのように再生されます。
犬が選ばれたので「犬詳細チャプター」を再生して、そのあと「分岐用チャプター」に戻ったのがわかります。


それでは最初に作った「鳥詳細チャプター」をストーリー全体に接続してみましょう。 まず、「分岐用チャプター」に鳥チャプター用の出口を作りたいです。
「分岐用チャプター」のチャプターエディタに移動し、まず鳥用の"ボタン選択"アクションの選択肢を増やします。 出口の作り方ですが、「チャプタエディタ」の画面からでも出口を作れます。

  1. チャプター名の横にある設定ボタンを押すと、設定画面が開きます。
  2. チャプターの出口の追加フォームに出口のIDと名前を入れて「追加」ボタンを押します。
  3. 「鳥の出口」が追加されました。
  4. "ボタン選択"アクションのに会話ボックスをつなげて、「鳥の出口」につなぎます。
以上で、選択肢で「鳥」が選ばれた時、「鳥の出口」から別チャプターに遷移する準備ができました。
「ストーリーへ移動」ボタンを押してチャプターを保存してから「ストーリーエディタ」へ行きます。 最後に「分岐用チャプター」の「鳥の出口」から、「鳥詳細チャプター」のコネクタにつなぎます。
「鳥詳細チャプター」が終わったらまた選択肢を出したいので、「鳥詳細チャプター」の出口を「分岐用チャプター」のコネクタにつなげます。 再生してみましょう。
ちゃんと「鳥詳細チャプター」がストーリー全体に組み込まれましたね。 このように「ストーリーエディタ」を使い、チャプターを細分化して「出口」でつなげると、大規模なストーリーを作ることができます。
ぜひ、しゃべりごたえのある、大きなストーリーを作ってみてくださいね!